8:00am・・今日の波/静かな海・晴れ
朝から青空が見える、良いお天気です。
今日のカフェはお休みです。(月曜日が定休日)
今月の読書
長いトンネルを抜けると、左手の歩道に小さな
立て看板を見つけた。
おいしいコーヒーと音楽♪ 岬カフェ ここを左折
初老の女性(悦子さん)がひとりでお店をやっている、
断崖の上にある岬の小さな喫茶店。
物語は、ここに来るお客と悦子さんのお話。
お店に深夜、泥棒に入った男性に悦子さんはこう言う。
その男性は、経営に失敗し借金を抱えて、奥さんと娘に
家を出て行かれ、路頭に迷っていた。
『いろいろあって、自分の未来に夢も希望もないんだったら、
他人の未来を祈ればいいじゃない。
あなたにだって大切な人の一人や二人、いるでしょう。
そういう人の未来が少しでもいいものになりますよう
にって祈って、そのために行動していれば、人はそこそこ
素敵に生きていけるのよ』
この小説に出てくる人々は、みんなどこにでもいる普通の人たちだ。
だから、この物語を読んでいて、この岬カフェの話が
フィクションではなく、
現実のような気がしてくる。
悦子さんのような、やさしくて、人を静かに応援する店主。
もし、そんな喫茶店があるなら行って見たくなる。
そして、悦子さんのかける音楽を聴いてみたいと思った。
久しぶりに、良い小説を読みました。