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今年見たTVで頭から離れないシーンが・・・
7:30・・・・今日の波/コシハラ・無風・くもり

国営放送で、グローバルスタンダードに関する世界の現状をリポートしている番組を見た。
そこに、アフリカの国ガーナで、路上生活をしている10歳前後の少年が
インタビューされていた。
『市場で荷物を運ぶ仕事を見つけてやっているけど、お母さんと妹に、
クリスマスのプレゼントを買ってあげたいのに、お金がたまらない』と泣いていた。

自分が食べるだけでもぎりぎりの生活なのに、家族の為に何か買ってあげようとしている
その少年の瞳が、頭から中々離れない。
ガーナは、カカオの生産地で有名な国だけど、世界貿易機構に加盟してから、
カカオの価格が四分の一まで下がり、
多くの農家が食べていけなくなり、地方の子ども達が都市に仕事を求めて、
路上生活者が急増しているとの事。
カカオはチョコレートの原料だけど、原料費が下がっていても、
100円のチョコレートが25円にはなっていない。
生産地の人たちが、飢えているだけだ。

さっきの少年は、プレゼント代に日本円で数百円のお金を稼ぐ為に、
一月以上かかっても、得ることが出来ない。
日本なら、コンビニで一時間も働いたら稼げるだろう。
しかし、ガーナでは、多くの人が一月以上働いても、得ることが出来ない。

これが、アメリカが唱えるグローバルスタンダードというものなのか。
世界標準という言葉が良いことだと、よくメディアに出てくるけど、
それは、先進国だけが得をして、貧しい国の人たちは、より生活レベルが下がっている
現状もあるということは、ほとんど報道されない。

しかし、貧しい国でも、この少年のように心が豊かな人はいる。
僕が十代だった頃、家族の為に何か買ってあげたいなんて思わなかった。
名もないアフリカの少年に、自分の未熟さを教えられた。
by cafe_delmar | 2007-01-12 08:07 | デルマー前:波情報