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世界一豊かな国?の世界一高い医療費
8:30am・・・・今日の波/クローズ・くもり
(今日、月曜はカフェの定休日です)

先週、アメリカから日本に戻ったご夫婦と知り合った。
戻ってこられた理由を聞いてみたら、ご両親の介護だった。
ほんとうは、アメリカで一緒に住みたかったかそうだが、
高額な医療費がネックとなって、日本に戻る選択をしたそうだ。

2005年のアメリカの統計では、204万件の個人破産があり、その原因の半数以上が
あまりに高額な医療費の負担が原因だったとある。
例えば、盲腸の手術で1日入院すると(2000年のデータでは)、ロサンゼルスで194万円もかかる。
(えー、194万円!)
アメリカには日本のような、国民皆保険制度というものがない。
それぞれが民間の医療保険に加入するのが一般的だ。
又、その民間の保険もカバーされる範囲は限定的だ。
『ルポ貧国大国アメリカ』(岩波新書より)

昨年、この「ルポ貧国大国アメリカ」を読んで、アメリカの怖さを知りましたが、
身近にその影響を受けて、生活を変えなくてはいけない人に出会い、
すごいリアルな問題だと実感しました。
又同時に、日本の保険制度がかなり良いような気がしました。
しかし、日本よりもっと医療に関して、良い制度の国があります。

カリブ海に浮かぶ、アメリカより貧しい国キューバ。
この国の全国民は、医療と教育を無料で受けれることはあまり知られていない。

アメリカとキューバ、どちらが本当に豊かな国なんだろう。
病気になり医療費が払いきれずに自己破産するしかない国と、
ぜいたくはできないが安心して暮らせる国。

ニュースを見れば、ひどい事件の話と、経済、経済、経済、の話ばかり。
経済がよくなれば幸せに暮らせるんだろうか。
数年前まで景気が良いと言われていた日本だが、自殺者の数は毎年3万人以上。
景気が良くても減っていない。

「ルポ貧国アメリカ」で、全米医学生教会の会長J・バットさんの言っている言葉が忘れられない。
『市場原理とは弱者を切り捨てていくシステムです』
小泉元総理が、「新自由主義、市場原理」という仕組みを日本に取り入れた結果、
今の日本がまさにその通り(バットさんの言葉通り)になってきていると思う
のは僕だけではないでしょう。
ちょっと堅い話になりましたが、まあ、日本はまだアメリカより暮らしやすい国
だということだと僕は思います。

日本に生まれたことだけでも幸せ.
日本で生きているだけでもラッキー
そう思うと、今の暗いニュースばかりの世のなかでも、
少しは明るく生きられる気がするなぁ。
by cafe_delmar | 2009-02-02 08:58 | デルマー前:波情報