7:00am・・・・今日の波/ひざ下・くもり
昨日は昼前に胸ぐらいまでアップした波を楽しめました。
しかし、掘れた早い波に、空中ダイブもたっぷりと。
ふだん、ビジネス本ばかり読んでいる僕が、久しぶりに小説を読んだ。
同じ町内に住む、読書家のロングボーダーJさんが、僕が退院してきたときに貸してくれた本だ。
『神様のカルテ』 夏川草介著
内容はと言うと、信州の地方都市のある病院で内科医をしている若い医者の
奮闘記というものかな。
ちょっとおセンチなところもあるが、おもしろかった。
特に、73歳のひとり身のあるがん患者が亡くなった後、
主人公の医者にあてた手紙の文章が良かった。
『・・・病の人にとって、もっともつらいことは孤独であるということです。
先生はその孤独を私から取り除いてくださいました。
たとえ病気は治らなくても、生きていることが楽しいと思えることがたくさんあるのだと、
教えてくださいました』
いくらいい医療技術を持っていても、先端医療の施設であっても、
そこに人の温かさがなかったら、この73歳のがん患者さんのような、
孤独感は消えないだろうな。
僕も長い入院経験があるから、すごく共感する部分があった。
たとえば、酒場でもそうだ。
インテリアがいいとか、雰囲気がいいとかより、そこのマスターがいい人だったら、
会社帰りに行くと、なんだか癒されて帰路につくことができる。
そんなバーに、僕は昔よく行った。
酒場なら、合わないなぁと思えば、次の店に行けば済むことだが、
病院は、次々と簡単に変えるのはどうも面倒だ。
重い病気ならなおさらだ。
だから、行った病院の医者が自分に合う人か合わないか、運にかかっているようなもんだ。
とにかく、病院も、酒場も、最後は人だとい言うことかなぁ。