8:00am・…今日の波/おだやかな海・晴れ
のんびり海を眺めるには良いお天気です。
『努力さえしていれば、必ず花が咲く。立派な人間になれる』
沖縄・宮古島で人気の農家民宿を経営する、昭和18年生まれの千代ちゃん。
自家製の無農薬野菜、島産の元気な食材をふんだんに使った郷土料理と、
千代ちゃんの明るい笑い声、温かいおもてなしで宮古島の人気民宿となっている。
そんな千代ちゃんが産まれた来間島には、水道も電気も千代ちゃんが
高校生になるまでひかれていなかった。
夜はランプ、水は井戸から桶で汲む生活。
千代ちゃんが小学校に入学しても、貧乏だったからランドセルがなかった。
お母さんは、千代ちゃんが6歳の時に病気で亡くなった。
だから、母親代わりのお姉さんがつくってくれた手製のカバンを持って学校へ通っていた。
何十年か前までは、今当たり前にある、水道、電気もない暮らしがあった。
そんな今の僕たちには考えられないような暮らしの中でも、大好きなお父さんがいたから、
千代ちゃんはつらい思い出はないと言う。
その大好きなお父さんが千代ちゃんにいつも言っていた言葉が
『努力さえしていれば、必ず花が咲く。立派な人間になれる』
なんだか、すごくこの話を読んで心がうたれました。
そして、千代ちゃんの民宿に泊まりに行きたくなりました。
あきらめずに、努力していく事を続けていく。
そうすれば、いつか必ず花が咲く。
こんな言葉を自分の子供に言えるお父さんて、すごい人だな。
お金はなかったかもしれないけど、人間として尊敬できるお父さんなんだなと思いました。
この千代ちゃんの民宿のお話は、「津嘉山壮の千代ちゃん 宮古島・農家民宿の名物かあちゃん物語」
という本に詳しく書かれています。
『最後に、2度もガンにかかり死ぬかも知れない体験をしたことも、
大きな宝物を得ることができたきっかけにすぎなかった。
生きていくために仕方なく働きはじめたことから、仕事のおもしろさに目覚めることもある。
人生には、無駄なことなど何ひとつない。』
千代ちゃんは、あとがきにそう書いていました。
千代ちゃんにくらべればまだまだ子供の僕ですが、僕も大きな病気を体験して
『人生に無駄なことなど何ひとつない』ことに気づくことができました。
人間、体験してみないとわからないことがたくさんある。
それが人生というものなのでしょう。