やれるだけのことをやったのかな

6:00am・・・今日の波/静かな海・晴れ
今日は梅雨の晴れ間になるから、ペンキ塗りしようかな。
週末、波が少し上がりそうな予想です。

カフェ前の朝日


最近、サーフィン業界の古い知り合いから、あるお店（サーフショップ）が閉店した話を聞いた。
その店のオーナーは僕もよく知っている人だ。
たしか１０年ぐらい前にオープンしたときは、すごいかっこいいお店だなと思った。
しかし、今の時代、お店を続けていくのは、サーフショップにかぎらず、どんな業種でも簡単ではない。
サラリーマン時代、サーフィン業界の仕事をしていたので、いくつかのサーフショップが閉店したりしていくのを何度も見てきた。
その時思ったのが、経営がうまくいかないのにサーフィンに行く時間は作るけど、商売の勉強をする時間をつくる人が
あまりいなかったような気がしました。
お店を続けたいなら、なぜどうすれば集客できるかとか、チラシをまいたりとか、商売に関する本を読んだりとかしないのかなと。

当時、僕は自分の担当するお店の売り上げ（勤めていた会社の商品の売り上げではなく、お店全体の売り上げ）を少しでも上げたいとおもい、
独自で売り上げを上げるレポートをつくり、ＦＡＸで担当するお店に送信していました。
その一つを紹介します。

『 あなたのお店が儲かるヒント5　』

｢固定客（リピート客）の作り方｣　その1

お客さんを増やしていこうとがんばる人は、だいだい、今来てくれているお客さんをおろそかにしがちです。新しいお客さんを開拓することばかりにエネルギーを注ぎすぎて、今せっかくいるお客さんをないがしろにしてしまう。
実はそれが、いちばんお客さんを減らしていくのです。本当に大事なのは、
お客さんの数ではなく、質なのです。老舗の百貨店のベテラン外商セールス
マンは、年間何百万と買ってくれる上得意客をすごく大切にし、お付き合いをしていきます。そうやって、自分の一生のお客さんに育てていくのです。
あなたは、今いるお客さんを一生のお客にできますか？

どうしてもまた行きたいお店
私は最近、約2年ぶりに四国のある居酒屋へ伺いました。ずっと前から、また行きたいとは思っていたのですが、なかなか行けませんでした。何故、又行きたいと思ったと言うと、初めて寄った2年前に、そこの魚料理がすごく美味しかったのと、気さくなマスターと愛想のいい奥さんとの楽しい会話が忘れられなかったからです。正直、2年もたつと料理の味は忘れていましたが、マスターと奥さんの人柄の良さは忘れられませんでした。又会いたい。私をもう一度あの居酒屋へ行かせたのは、その時、お店で受けたサービスの記憶だったのです。
他の飲食店やお店でも同じです。
｢どこそこのお店に入ったとき、お店のおばさんがこんな事をしてくれた｣という記憶の方が、何を食べたか、何を買ったかより覚えています。結局、残っていくのは人間に関する記憶なのです。

あなたがどんな商品を売っていようが、あなたのお客さんはあなたのお店で何を買ったのかは忘れても、あなたのサービスが良ければ、あなたのことは記憶に残り、忘れません。お店でうれしい事があれば、お客さんは必ず戻ってきます。１回来た客が戻ってこないのは、お客さんを感動させるサービスが足りないからです。お客さんの期待以上のものが、お店の中に何もなかったからです。流行るお店とは、一度来たお客さんが、又戻ってきてくれるお店です。
その代表例が、｢ディズニーランド｣です。
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ディズニーランドはなぜ儲かるのか
ディズニーランドのお客は93％がリピーターです。しかも、10回以上来ているお客が6割。これがディズニーランドの儲かる強さです。
この強固なリピート客の支持こそ、儲かる条件なのです。一度来たお客さんを戻ってこさせるお店が儲かるのです。これからは｢何故お客が来ないのか｣ではなく、｢何故戻ってこないのか｣を考えてみてください。１回来て貰ったときに足りなかったサービスは何かと反省し、謙虚に、そして冷静に分析してみるのです。これを考え、実行すればあなたのお店の固定客（リピート客）は確実に増えていくでしょう。

ディズニーランドとあなたのお店も同じです。
うちはディズニーランドじゃないから、同じようにはできないよ。そうです。あなたのお店にはミッキーマウスもいないし、パレードもありません。しかし、ディズニーランドもあなたのお店も｢商売｣をやっているのです。お客を増やし、既存客をたくさん作り、儲ける活動をしているのです。そのことは、なんら変わりありません。同じ｢商売｣という活動をしていると、もう一度考えて、この章をもう一度読んでいただければさらに理解が深まると思います。

このフリーペーパーは、あなたのお店の売り上げをアップさせるいろいろな情報を、サーフィン業界以外からピックアップした成功事例を中心に取り上げています。なお、こんなＦＡＸいらないという方は、ご連絡いただければ、以降、よけいなＦＡＸは送信いたしませんので、ご安心ください
　　以上「儲かるヒントシリーズ　No５」レポートより

こんなレポートを２か月に１回ぐらい定期的に出していたのですが、１０回を過ぎたころに止めました。
なぜかというと。
何人かのオーナーさんからは良いこと書いてくるなと褒められたのですが、誰も行動には移してくれませんでした。
そう、人はそんなアドバイスぐらいじゃ、簡単には変わりません。
自分がみずから変えようとしないと変わらない。
そのことに気付いて、レポートはやめました。
そして、当時サラリーマンだった僕が商売のことでアドバイスなんかしたって、『自分が商売をしていないのに』
説得力ないなと、自分で思いました。
いくらビジネス書をたくさん読んでいようが、リスクを取って自分で商売をしている人にはかなわない。
そう思いました。

好きなことだけで生活できる人は、その裏では相当な量の何かをしているのではないでしょうか。
やりたいことを続けたいなら、自分にできることは何でもやってみる。
その覚悟が必要だと、僕自身にも言いたい言葉です。