6:00am・・・今日の波/静かな海・晴れ
明日から北風が吹きそうです。波、少し上がると思います。
カフェ、今日も元気に営業します。
波のない月曜の休日、久しぶりに読書する時間をつくり、2冊読めた。
その中の1冊『幸せを呼ぶ、おせっかいのススメ』高橋恵著、発行:PHP研究所
42歳でPR会社を創業し、ジャスダックに会社を上場させるまでに成功した女性(高橋さん)の人生論。
多くの良いエピソードが紹介されていたのですが、特に印象に残ったのが、
ある駐車場に勤める桑島さんという男性の話でした。
高橋さんが自分の会社を創業するまでに勤めていた会社の前にある駐車場に勤務されていた桑島さんとの交流です。
会社を辞めて、小さな会社を創業しますと交流のあった桑島さんに高橋さんはあいさつに行きました。
その後、桑島さんは、42歳で起業した高橋さんの会社に10年間、毎月月末になると、デパートの大きな紙袋に、
ケーキとお寿司を持ってを届けに行きました。
そして、お茶をたった一口飲むだけで、10分ほどでいつも帰っていきました。
桑島さんは、雨の日も雪の日も寒い日も、必ず月末になると、駐車場での仕事を終え、
スーツ姿で、ケーキとお寿司を届けに来てくれました。
高橋さんが創業した当時は、お金がなく、桑島さんからの差し入れがどれだけ嬉しかったかが書いてあります。
その差し入れには、何の見返りもありませんでした。
桑島さんは、その見返りもないことを10年間、毎月やったのです。
人間、たまには、何かプレゼントしようと思いつくこともあります。
僕もたまには思います。
けれど、10年間、その思い付きを続ける人はそうはいない。
PR会社を成功させた高橋さんより、僕は駐車場に勤める平凡なサラリーマン桑島さんを尊敬します。
夢を実現させたり、会社を成功させたり、お金持ちなったり、多くの成功者がいると思います。
しかし、桑島さんのエピソードを読んで、そんな成功者になることができなくても、
誰かのために、より良き人になれるんだと思いました。
こんな良い話、本の世界だけだと思ったら、僕たち夫婦にとっても桑島さんのような人がいます。
Rみこさんです。
お店が忙しい週末に、手作りの晩御飯のおかずを数品、ときどき差し入れしてくれます。
もう3年以上になります。
Rみこさんのおかげで、夜のお店のかたずけが遅くなったときなど、すぐに晩御飯を食べれることがどんなにありがたいことか。
震災以来、よくテレビで絆(きずな)という言葉をよく聞きました。
でも、なんだかテレビから聞こえてくるその言葉は、何か薄っぺらいように僕には聞こえました。
だって、すぐ近くにこんな絆があったから。
誰かが誰かのことを心配してくれる。
その気持ちを形になっていただけることほど、幸せなことはありません。
そんな人に出会って良かった。
今、あらためてそう思いました。
桑島さんやRみこさんのように、見返りのないことをずっと続けることができるか、
僕は自信ありません。
ただ、そんな人になれるように生きたいと思いました。