14:00・・・オーバーヘッド・曇り
申告のパソコン入力、95%ぐらい終わったー。
これで、あとは商工会の人に見てもらって修正すれば終わりかな。
昨年、肺カルチノイドというがんで亡くなった、流通ジャーナリストの
金子哲雄さん。
41歳だった。
その金子さんの著書『僕の死に方』を読みました。
余命宣告を受けてから、どうやって死ぬかを丁寧に準備された金子さんの
死ぬまでの記録です。
この本、読んでみると、たんに金子さんの死ぬまでのお話だけじゃなくて、
すごい実用的なビジネス書だった。
例えばこんな話が書かれていた。
『大事なのは、自分なりの方法で相手を喜ばすことだ。
人が「喜ぶ」ことは、人それぞれ違う。千差万別だ。
相手の「喜ぶこと」を見つけ出し、そこに応えてあげれば、それが回りまわって
ビジネスに結びつく。』
テレビの世界で活躍するために金子がとった戦略は、『女性の視点』だった。
経済に関して話のできるコメンテーターはいくらでもいたが、
中学のときから愛読していた『女性週刊誌』で鍛えられた、普通の主婦目線で
経済を語る人は、金子以外いなかった。
金子は主婦目線で話ができ、かつビジネスに関連する話題も
発信していった
そうして、金子はまさにブルーオーシャンの世界で独自のポジションを獲得
できたのだ。
ランチェスター戦略にもありますが、「競争相手がきわめて少ない世界」は
勝ちやすい。
金子は『小さくても世界でいちばん』を目指せる世界の居場所をつくることに成功した。
その後の活躍は、皆さんもよく知っているでしょう。
死が近づいてくると、もう自宅で動けなくなった金子は、テレビの仕事ができなくなった。
それでも、ベッドの中から電話インタビューや雑誌などの執筆は続けていた。
倒れるまで仕事がしたいと思った。
自分は『生涯無休』なのだ。
その言葉通り、息が絶える日まで、金子は仕事をやり続けた。
最後は、本人の希望通り、奥さんに看取られながら在宅で静かに息を引き取った。
涙出てくる、すごいビジネス書だった。
金子さん、こんな良い本を書いてくれてありがとうございます。
天国でも、お買い得情報、出し続けてください。