夕方の波・・・すね・くもり
泳ぎたくなるぐらい、暑い日が増えてきましたが、波が…。
アメリカの経営コンサルタントで投資家のコッチは著書でこう書いている。
「現代社会では、成功の尺度はおカネであり、多くのお金を稼ぐには、
人より仕事をしなければならない。
世の中には勝ち組と負け組しかなく、勝ち組は多額の収入を得る代わりに、
並外れた努力をしなければならないと考えられている。」
現代社会の常識、『持てば持つほど幸せ』、『多くの努力で多くの成果を出そう』
という考え方を捨てるのは容易ではない。
だが、コッチ氏は怠けても成功できるという。
正確には、賢く怠けろという意味だ。
並みの努力で並外れた結果を出せるものに絞り込む。
ごく狭い分野で知識を磨き、普通の努力で結果を出せるようにする。
できるからといって、あれこれ手を出していては効率が下がるだけだ。
最大限の成果が上がるものにしか手を出してはいけない。
これが80対20の考え方だ。
そうやって、『人間関係も、仕事も絞り込むことによって、
豊かになれる』とコッチ氏は言う。
ほんとうにそうだろうか?
ぼくにはわからないが、コッチ氏自身がそれを実践し幸福を手に入れている。
本の副題に「楽して幸福を手に入れる」と書いてあるが、
僕はそうは思わない。
楽してお金が儲かる話がほとんどウソのように。
僕が編集者なら、「楽しんで幸福を手に入れる」と書くだろう。
この法則(80対20)で重要なのは、
自分にとって、少ない努力で多くの成果をあげられる分野を見極める。
これをできるだけ早く見つけることだ。その分野が自分に合う仕事だ。
この本の気づきはそれに尽きると思う。