新年早々から、かなりヘビーな本を読んでしまったが。
9:00am・・今日の波/ヒザこし・曇り
風もなく、小さいですが面はきれいです。
カフェ、今日も元気に営業しています。
☆デルマーの冬休み
24日(金曜)から31日(金曜)まで、休みます。
昨日、夕方にカフェから見えたきれいな虹。
嫌われる勇気を持つと、しあわせに近づく?
新年早々から、自己啓発書と呼べる本だと思いますが、
欧米ではフロイト、ユングと並び『心理学の3大巨頭』と称される、
アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、物語形式とした本
『嫌われる勇気』ダイヤモンド社:発行を読みました。
著者は哲学者の岸見一郎さんとフリーランスライターの古賀史健さん。
二人の対話形式の本です。
テーマはずばり、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」
という哲学的な問いです。
この問いに対する、対話形式の話がおもしろかった。
同時に、今まで気づかなかったことを学べたり、また、気づいていたことの
確信がぼくは持てたりすることができました。
哲人と青年の対話形式で進む話のなかで、ぼくが特に面白いと思った部分を紹介します。
哲人:すなわち『自由とは、他者から嫌われることである』と
青年:なんですって!?
哲人:あなたが誰かに嫌われているということは、それはあなたが自由を行使し、
自由に生きている証であり、自らの方針に従って生きていることのしるしなのです。
青年:い、いや、しかし・・・・。
哲人:たしかに嫌われることは苦しい。できれば誰からも嫌われずに生きていきたい。
承認欲求を満たしたい。
でも、
すべての人から嫌われないように立ち回る生き方は、
不自由きわまりない生き方であり、同時に不可能なことです。
青年:違う!そんなものは自由なんかじゃない!
それは『悪党になれ』とそそのかす、悪魔の思想だ。
哲人:きっとあなたは、自由とは「組織からの解放」だと思っていたのでしょう。
家庭や学校、会社、また国家などから飛び出すことが、自由なのだと。
しかし、たとえ組織を飛び出したところで本当の自由は得られません。
他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを恐れず、
承認されないかもしれないというコストを支払わないかぎり、自分の生き方を貫く
ことはできない。つまり、自由になれないのです。
以上著書より抜粋
僕も含めて、ほとんどの人は、「すべての人から嫌われないようにする」という、
不可能なことに挑戦してきたのかもしれないと思いました。
別に好きこのんで、嫌われることをする必要はないけれど、自由に生きたければ、
対人関係で嫌われることを恐れてはいけないということを気づかされる。
嫌われる勇気を持つこと。
言葉でいうほど簡単ではないと思うけど、自分らしく生きるには、
ひとつの答えのような気がしました。
この本、まだまだすごいことが書いていたので、読んで良かったと思う本でした。
テーマは重いんですが、おもしろく読める本です。
本の帯のところに書いてある推薦文には、小説家の伊坂幸太郎さんが
こんなコメントを書いていました。
『…何より読み物として面白くて、だんだんと純粋に小説を読んでいる気分になり、
最後にはなぜか泣いていました』