自分の欲を捨てて、相手の話を聞くことが大事なんだなぁ。
9:00am・・今日の波/静かな海・雨&曇り
南風のため、波がありません。
カフェ、今日も元気に営業しています。
2年前からベストセラーになっている本『聞く力』を
やっと読みました。
僕より10歳年上の阿川佐和子さんの著書。
なんでそんなに売れたのか、読んでみたらわかりました。
それは
「わかりやすい本だから」
難しい表現など何もなく、ただ阿川さんの素直な思いや経験が書かれていた。
阿川さんはインタビューをする仕事が中心の人。
だから、質問をして相手の話を聞く。
僕は、カフェでお客さんが話したいなら、その人のお話を聞く。
インタビューアーじゃないので、相手に話をさせようとはしません。
ただ、話したい人の話はちゃんと聞くようには心がけています。
人は誰かに自分の話を聞いてもらいたい。
カフェの仕事をはじめて9年が経ちますが、阿川さんの著書を読んで、
あらためてそう思いました。
『聞く力』文春新書の中で、いちばん記憶に残った言葉紹介します。
「ただ聞くこと。それが相手の心を開く鍵なのです」
「ただ聞くこと」の大切さをを阿川さんに教えてくれたのは、臨床心理学者の
河合隼雄さんだそうです。
なぜなら、心の病を治そうとするならば、アドバイスをして他人の指示に頼ってしまうと、
うまくいかないのは全部、そこに原因がある、こうしろと言ったアイツのせいだと
勘違いしてしまう恐れがあるのです。
だから僕はアドバイスはしない。
病気の治療には役立たないからだそうです。
『聞く力』本文より
ただ人の話を聞くことは意外と難しい。
どうしても、自分の意見や考え方を相手に伝えようとしたり、
アドバイスをしてどうにかしてあげようかと思ったりする。
そういう自分の欲を捨てて、ただ相手の話を聞くだけに徹する。
話したいという自分の欲をすてることが、
相手の思いをちゃんと受けとめることにつながるんですね。