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想像すれば聞こえてくるラジオがある
6:50am・・今日の波/ムネ・晴れ
朝が寒くなってきました。
そろそろフルスーツがいりますね。

カフェ、今日も元気に営業します。

昨日まで荒れていたデルマー前ビーチ。
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保育園の運動会で、一生懸命に走っていた春樹。
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春樹をおぶってリレーを走る悠と。運動会ではいつも春樹をよく世話してくれるお兄ちゃんだ。
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ずっと気になっていた本「想像ラジオ」
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電源が入っていないカーラジオから聴こえてくる声がある。
DJはアーク。
髙い杉の木の上に引っかかって、そこからラジオ放送を始めた。

アークの声は、すべての人に聞こえるわけではない。
聴こえる人もいる。
聴こえない人もいる。

真夜中の二時四六分からスタート。
想―像―ラジオー。

『亡くなった人はこの世にいない。
すぐに忘れて自分の人生を生きるべきだ。
まったくそうだ。いつまでもとらわれていたら生き残った人の時間も
奪われてしまう。でも、本当にそれだけが正しい道だろうか。
亡くなった人の声に時間をかけて耳を傾けて悲しんで悼んで、
同時に少しずつ前に歩くんじゃないのか。
死者と共に』
想像ラジオ(著者:いとうせいこう)本文より

ずっと前から気になっていた、いとうせいこうさんの小説「想像ラジオ」河出書房新社
を、図書館で借りて読みました。
図書館で本を借りるのは数年ぶりだ。

東日本大震災の後に書かれた本です。
震災で突然命を失った人々。

想像すれば聴こえてくる声がある。
死者と生き残った人をつなぐラジオがある。
それが、想―像―ラジオー。
DJは、杉の木の上でたぶん息を引き取った男性アーク。
アークには、奥さんと子供がいた。

僕にはこの本の内容がよくわからない部分が多いような気がした。
だけど、起きたことを無かった事のようにはしないと言う、著者の
思いは受けとめることができたようには思いました。

想像力を働かして、読んでみてください。
DJアークの声が聞こえてくるような気がします。
by cafe_delmar | 2014-10-08 07:12 | デルマー前:波情報