7:00am・・今日の波/ムネ・雨
カフェ、元気に今日も営業します。

僕は10代後半から20代の前半頃までは、甲斐バンドの大ファンだった。
大阪でコンサートがあると、必ず友人といっしょにライヴへ行っていた。
奈良の会場へも行った。
伝説の花園ラグビー場のライブでは、中学の時に好きだった女の子と会場で
ばったり会って、うれしかったけど何もなかった。
そこから何かが起こるのは、TVドラマの世界だけだ。
片思いで終わった、10代の僕の恋だった。
それから甲斐バンドが解散してからは、浜田省吾の曲が大好きになり、
彼のレコード&CDを買い、大阪城ホールであるコンサートによく行った。
ミュージシャンにとって、ほんとうのファンとは、CDを買ってくれたり、
ライブに来てくれる人のことだろう。
いつもCDをレンタルしてコピーしたり、TVでただ見るだけの人は、
そのミュージシャンを応援しているとは呼べない。
ただ、そのミュージシャンから何か(曲や歌を)受け取っているだけで、
なにもお返しをしていない人だ。
お店も同じだ。
いくらあなたのお店のファンですと言われても、ちゃんとお金を使ってくれない
人は薄い関係の人です。
特に、デルマーのような人の少ない小さな町で、立地条件も良くないお店は、
都会のようにたくさんの人に来てもらうことはむずかしい。
だから、お金を使ってくれない薄いファンよりは、お店を何度も利用してくれる
濃いファンの人の方がありがたい。
僕が、何度も甲斐バンドや浜田省吾のライヴ会場へ行ったように、
何度もデルマーに来てくれる人が、とてもありがたいお店のファンなのです。
そんなありがたい人のおかげで、お店を続けていくことができます。
いつも来てくれるみなさん、ありがとうございます。
本棚に甲斐バンドが解散するまでの12年間を書いたノンフィクションがあった。
久しぶりに少し読み返す。
忘れていたが、僕の好きな作家の村上龍があとがきを書いていた。
昭和60年・7月だ。
『甲斐、オレはやるぜ。
お前も、やれ』
昭和60年だったのか、僕がまだ22歳のときだった。