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忘れていいんだよ
8:00am・・今日の波/こしはら・雨&くもり
まとまりのないうねりです。
週末の天気予報、雪マークが消えました。
まだ、暖冬が続きそうです。

カフェ、今日も元気に営業しています。
オープンは、朝8時50分からです。

今月の休みのお知らせ
12日(火曜日)と、19日(火曜)から25日(月曜)までの1週間、
お休みさせていただきます。

去年の秋に読んだ小説。
やさしい気持ちになれる本でした。
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過去を忘れないで生きるのは苦しい。

去年の秋に読んだ小説、『虹の岬の喫茶店』が映画化された
作品が、テレビで正月に放送されていました。

その映画では、岬の喫茶店の店主(柏木悦子)を
女優の吉永小百合さんが演じていた。

小説では気づかなかったことが、映画を観てわかった。
32歳の絵描きの夫を亡くし、それから海の目の前で
喫茶店を始めた柏木悦子。
それから、ずっと柏木悦子はなくなった
絵描きの夫を忘れずに生きてきた。

お店ではいろいろな人との出会いがあった。
やさしい人たちがまわりに集まってくれた。
悦子を愛する人もいた。
しかし、悦子は過去の世界に生きていた。
今、目の前の一瞬を生きている人ではなかった。

小さな岬で、ひとり暮らしていた悦子。

「ひとりぼっちになってから、私の心の底辺はいつも、
実体のつかめないような『影』に覆われ続けていた」
・・・・著書本文より抜粋


そのことが、映画を観てよくわかった。

人生哲学の作家、オグ・マンディーノは著書「成功のルール」に
こう書いています。

失くした友人、
失敗した仕事、
傷つけられた言葉、
不当に受けた恨み、
失くした金、
癒されない悲しみ、
達成できなかった目標、
失敗に終わった野心、
裏切られた忠誠心。

あなたはなぜ、これらすべての不幸な記憶の断片を、
価値あるもののように持ち続けているのか。
・・・・著書本文より抜粋


僕も、たまに過去の不幸な断片をを思い出すことがあります。
たぶん、それは、誰にでもある。

不意にそんな過去の苦い思い出が浮かんだ時は、
良い気持ちになることはない。

オグ・マンディーノの言うことはわかる。

不幸な過去の出来事を心にため込んでいても、
心は晴れないことを。

それでも、忘れてしまえないことがあるんだな。

忘れよう
忘れる生き方をしようと僕は思う。

いまこの瞬間をしっかり生きたいなら、
長年、心にため込んできた、
過去の苦い思いや
悲しみを忘れること。

そして、今、自分の目の前の人たちを
いちばん大切にすること。
それしかないと思った。

映画を観ていて、ぼくには、岬の喫茶店の店主(柏木悦子)
を演じる吉永小百合の生き方が、
とても悲しく見えました。
by cafe_delmar | 2016-01-07 09:05 | デルマー前:波情報