7:00am・・今日の波/こしむね・晴れ
西うねりです。
カフェ、今日も元気に営業しています。
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今月の読書

『テルマエ・ロマエ』の漫画が有名な、漫画家の
ヤマザキマリさんの本を初めて読みました。
いやー、この人、並みの男では到底かなわない
強さを持った女性です。
14歳で欧州を一人旅して、17歳でイタリアにひとりで渡り、
フィレンツェの美術学校へ行く。
27歳で帰国するまでは、貧乏のどん底。
電気や水道を止められたこともある。
同じアパートに住んでいた詩人と同棲していたが、
その男はまともに働かない。
まあ、詩人でお金持ちと言う人はあまり
聞いたことないしね。
しかたなく、食うために漫画を描いたのが、
漫画家になるきっかけだった。
イタリアでは、文壇サロンに通い、そこで三島由紀夫、
安倍公房、谷崎潤一郎をおしえられた。
そこで、ヤマザキさんは貪るように本を読んだ。
三島由紀夫のことを山崎さんは書いていましたが、
僕も20代前半のとき、三島由紀夫の本はけっこう
読みました。
独特の世界観は、なんか引き込まれるような
気がしたことを覚えています。
20代前半の頃の人には、三島由紀夫の本は、
魔力のある本だと思います。
山崎さんの本を読んでいると、多くの共通した
読書や考え方が近いなという感じが受けました。
イタリア、シリア、ポルトガル、アメリカと
いろいろな国に住んで、旅をしてきたヤマザキさん。
その国境のない生き方は、簡単にはマネできない。
生きていると、誰でも息苦しくなる時期があると思います。
ヤマザキさんの解消方法は、僕もそうしているところもあるので、
共感しました。
『閉塞感を感じたら、とりあえず移動してみる。
・・・どこかに行けば、今かかえている問題が
解決するとは思わないけれど、自分が何にとらわれて
いたのかに気づくことはできる』
お店の仕事、子育てと、どこへも行かないで
ずっと家にいると、
ときどき息苦しいと思う時がある。
そんな時は、やはり、どこかへ行ってみる。
移動することで、なんかすっきりすることがある。
ひとつの場所で苦しまないで、しんどいときはとりあえず
どこかへ移動してみる。
そうすると、次に動こうとする気持ちが、
また湧いてくるんだね。