7:00am・・今日の波/ヒザ・曇り
カフェ、今日も元気に営業しています。
オープンは、朝8時50分からです。
大阪のブックオフで、本棚に偶然見つけた片岡義男の
単行本を買った。
3年前に発行されたエッセイ集だ。
20代の頃の僕は、書店に平積みされた角川文庫の
片岡義男のペーパーバックを、かなり読んだ記憶がある。
その文章は、他の作家に比べて、洗練されて、都会的な
雰囲気を感じさせてくれた。
当時流行作家だった片岡義男の本を、書店の平積みで
見なくなったのはいつごろからだろうか。
いつの間にか忘れた作家。
でも彼は、僕の知らないところで、いろいろな
雑誌や新聞に文章を書いていた。
読みだすと、昔と変わらない文体が目に入ってきた。
話の中に出てくる女性は、いつも美人ばかりだ。
でも、その美人の表現が、片岡義男しか書けない魅力的な
女性なのだ。
昔は、彼の小説に出てくるような女性とつき合いたいと
夢見たものだ。
今でも片岡義男は変わらない。
それでいいんだ。
彼の文章は、今も僕に気持ちいい空想を
思い起こしてくれる。
まだ読み始めたばかりの彼の単行本。
今日もワインを飲みながら、続きを読もう。
あとがき
30年以上前から片岡義男を読んでいるけれど、
今まで片岡義男の本が好きだと言う女性と会った
ことがない。
なぜだろう。
小説の中に、美人がよく出てくるからかな。