10:00am・・今日の波/ヒザモモ・曇り
カフェ、今日も元気に営業しています。
今週は、土曜日が保育園の卒園式のため、お休みさせていただきます。
スターウォーズのDVDセット3枚組、買いました。

コタツの横に置いてあった小説をぱらぱらと読んでいると、
ふいに気になったページがあった。
そのページにはこう書かれていた。
定年後に役員として残っていたタニさん。
年下の新社長に、東京から大阪への出向(転勤)を言われる。
ほんとの社長の気持ちは、『辞めたければ辞めてくれ』
その社長の真意に気づきながらも、タニさんは
会社に残ることを決断する。
「とにかく、これまで通りに会社に顔を出してさえいれば、
私は誰かとあいさつを交わし、会話をして、ときには冗談を言って
笑いあい、たまには誰かに必要とされることもあるはずだった。
だが、私の人生から『会社』という居場所を失くしてしまうと、
あっという間に、孤独で暇な独居老人の出来上がりだった」
小説「虹の岬の喫茶店」からの抜粋
タニさんのように会社という居場所がなくなると、
話し相手もいない人は世の中にごまんといると思う。
もし家族がいなければ、ひとりの孤独な老人の出来上がりだ。
村上龍の小説『55歳からのハローライフ』の中で、
定年前に早期退職したサラリーマンが、辞める前に下請け先
から言われていた、あなたほどの人なら、
辞めたらうちで働いてほしいなと言われた言葉を思い出し、
取引先だった社長に連絡すると、不況の今の時代、人を雇う
余裕なんてないですよと、冷たく言われるシーンがある。
会社員としてのポジションで生きていた人は、
個人で生きることになったとき、どう向かい合うのか。
自分の居場所がなくなるほど寂しいことはない。
サラリーマンのほとんどの人は、居場所と言えば会社だろう。
おカネはあっても、居場所がない人ほど寂しいものはない。
だからね、遊び友達がいるんだよ。
仕事や会社に関係ない遊び友達が。
仕事に行かなくてもいい年齢になれば、遊び友達が
自分の居場所を作ってくれる。
孤独で暇な独居老人になりたくなければ、
ほんものの遊び友達がいるかどうか。
ただ、ひとりでも平気だよっていう人には、
関係ない話だけど。