カフェデルマー、明日(月曜日)は定休日です。
僕は映画が大好きです。
でも映画の話で楽しく会話できる人は少ない。
というより、めったにいない。
なぜか
人があまり見ない映画ばかり観るからだ。
例えば、今僕が観たい映画は『ありがとう、ト二・エルドマン』
ドイツ・オーストリアの合作映画だ。
物語は、風変わりな親父が、仕事で海外に暮らす娘に会いに行って、
お互い違う価値観がもとで、いろいろなことが起きていく。
取り立てて、すごいアクションやお涙ちょうだいの話ではない。
だから、ふつうの人はあまり見ない作品だ。
変わり者の僕は観たい。
最近見たアマゾンビデオの映画は、
『潮風とベーコンサンドイッチとヘミングウェイ』1993年
名優、リチャード・ハリスが主演だ。
ちょい役でレストランのウエィトレスに、
サンドラ・ブロックが出ていた。
75歳の孤独な老人役のリチャード・ハリスの
演技がすばらしい。
元船乗りで4度の離婚、息子は遠く離れて、
海沿いの安アパートに一人で暮らしているフランク。
ある晩、管理人の女性(自分より少し年下)の部屋へ行き、
いっしょにお酒を飲む。
酔ったハリスが言う、「今夜は一人でいたくないんだ」。
自由に生きてきた男が、最後は一人の孤独な老人になった。
その悲しさが伝わってくるような演技だ。
ずっと昔見た映画『カサンドラクロス』(1976年)
で観たハリスはすごいカッコいい男だった。
その同じ男が、あと少しで人生が終わる主人公フランク
とほぼ同じ様な年齢になっていた。
もうハリスは、10年以上前に亡くなっている。
(2002年永眠)
いい役者の演技がもう見れないのが残念だ。
ね、こんなマイナー映画の話をして一緒に楽しめる
変わり者がいないんだよ。
と言うわけで、僕も孤独な老人の道へまっしぐらかな。(^_^;)


孤独な老人になったら、美味しいデルマーの照り焼きサンドを食べて、ビール飲んで映画を観る。
これで幸せな時間を過ごせるのは、間違いないね。