夕方の波/フラット・晴れ
今日の朝、7:58分に大阪で強い地震がありました。
僕の子供と同い年の9歳の子供が、登校中に犠牲になりました。
僕は毎日、9歳の息子(春樹)と、通学の途中まで一緒に歩いています。
通学路の途中で『車に気をつけてな』と言い、見送ります。
夕方、いつものように家に帰ってくることを当たり前のように思って。
作家の伊集院静さんは、山口県の生家から3人の姉が数年ごとに東京へ出ていくたびに、
生家から離れる前夜、厳格な父が姉たちにいつも言っていた言葉を著書に書いていました。
『倒れてはならん。生きていくんだ。
この先二度とお前と私は逢えないことが起きるのが
生きるということだ』「いろいろあった人へ」より抜粋 伊集院静 著 講談社
生きるということは予測できないことがある。
ただ、朝見送った子供が『ただいま』と言って帰ってくるのを当たり前のように、
子供を愛する親は、みんな思っている。
いつでも別れが来る。
自分の親、妻や夫、子供、友だち。
そう思って、今、目の前の人を大切に生きること。
それが明日を迎える最大の準備かもしれません。
あとがき
自分が親になり、日本だけではなく、世界でいつも予測できないことがたくさん起きている現実を
知るにつれ、伊集院静さんのお父さんが娘に伝えた言葉の気持ちがわかるようになりました。
今日の朝の井手が浜。たまにヒザ波がありました。

