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『志向性の共同体』から生まれる『新しい職業』
7:00am・・・・今日の波/クローズ・小雨

最近の読書
『ウェブ時代をゆく』 梅田望夫著 ちくま新書
インターネットの可能性とウェブの進化について、いろいろ教えてくれる
興味深い本でした。
本のサブタイトルでもある『いかに働き、いかに学ぶか』を
ネットを通して、わかりやすくいろんな事例が紹介されている。

僕がおもしろいと思った内容の一部を紹介すると。
ニューヨーク在住の、J・コールトン(36才男性)が、どうやって自分の夢
を実現させたかという話だ。
コールトンの職業はプログラマーだった。
しかし彼は、フルタイムのミュージシャンとして生きたいという夢を持っていた。
そこで彼は、2005年9月、一念発起して仕事を辞めて(妻の収入に最初は依存)
夢の実現に挑戦することにした。
曲を週に一つずつ書いてレコーディングし、ブログにアップする事にした。
少しずつ口コミでトラフィックが増え、誘われて行うライブにも
以前より人が集まる手ごたえを感じた。
コツコツと地道な活動を続けた結果、現在は、人気の曲のダウンロードは累計、
50万、月収はコンスタントに3千ドルから5千ドル(約55万円)となり、
生計が立つようになった。

コールトンは、自分の好きな音楽を楽しみながら、ネットを利用し、
市場を創造して、今までとは違う(メジャーのレーベルと契約して、
ビッグヒットを狙うのではない)ミュージシャンとして、『新しい職業』で
食べていけるだけのお金を稼ぐことに成功した。

この梅田氏の本には、こういった、今までにない職業や生き方や働き方
のヒントが、ウェブと言うもので出来る可能性があると書かれているように僕は思う。
ただそれには、梅田氏も言っているが、自分の好きな対象に対して、
長期にわたり自分の時間を惜しみなく投じ、勤勉なコミットメントを
続ける事が大事だし、その好きな対象への没頭に終わりはないと。

久しぶりに何度も読み返し、理解したいと思う本でした。
他にも、去年読んだ本で、ウェブについておもしろい本がありました。
『次世代ウェブ』グーグルの次のモデル
佐々木俊尚 著  光文社新書
これも一緒に読むと、さらにおもしろいかも。
by cafe_delmar | 2008-01-17 07:34 | デルマー前:波情報