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ジャンクフードのつけはあとから・・・・
6:00am・・・今日の波/フラット・晴れ

アメリカ・ニューヨーク州の公立小学校に通う50%は肥満児。
『えっ、どうして』と僕は思った.

『貧困大国アメリカ』発行:岩波新書を書いた、堤未果さんの本に寄れば、
『家が貧しいと、毎日の食事が安くて調理の簡単なジャンクフードや
ファーストフード、揚げ物中心になる』
多くの生徒は、家が食糧配給切符(貧困ライン以下の家庭に配給される食料交換クーポン、
フードスタンプ)に頼っていると。

『そして、貧困層の受給者たちの多くは栄養に関する知識も持ち合わせておらず、
とにかく生き延びるために、カロリーの高いものをフードスタンプを使って、
買えるだけ買う』と。
又、学校で出る無料給食プログラムに最も高い頻度で登場するメニューの中は、
人口甘味料や防腐剤がたっぷりと使われており、栄養価はほとんどないものばかり。
(例えば、二ヶ月たってもカビの生えない食パンなど)
その給食で、貧困地域を中心に、過度に栄養が不足した肥満児、肥満成人が増えていく。

日本のニュースでは、北朝鮮やアフリカでは、多くの国民が飢えていると、
時々ニュースで耳にしますが。
豊かな国といわれるアメリカでも、毎日の食事ができるかどうか不安に
暮らしている多くの人がいて、
アメリカ内国歳入局の発表によると、2006年の時点で、およそ6000万人のアメリカ国民が、
一日7ドル(約800円)以下の収入で暮らしているという。

僕が10代の頃、よく見ていたアメリカの幸せそうなホームドラマは幻想だったのだろうか。
今、アメリカでは、アフリカの飢えている人と同じように多くの人が、毎日の
食事に困っているのが現状だ。
それが又、貧困層をターゲットとした新しいビジネスを生んでいると、著者の堤さんは書いています。

日本のメディア(テレビなど)が口をつぐんでいる本当のアメリカという国の現状が、
この本には詳しく書かれています。
(多くのファーストフードチェーンは、テレビ局の大スポンサーの為、
マイナスイメージになるようなニュースは、あえて流さないと想像はつきますね)
堤さんの本を読んで、僕はつくづく、日本に生まれただけで、すごい幸せなことだなぁと思った。

僕の持病、クローン病(炎症性腸疾患)も、食べ物に関する無知から、
たぶん進行していったような気がします。
(僕も、アメリカの貧困児童と同じように、十代の頃、Mマークのファーストフードチェーンの
ハンバーガーやフライドポテトをしょっちゅう食べていた)

そのつけが、僕の体を蝕んでいた。
腸の手術をして、11年。
それからは、ずっとあのハンバーガーは食べていない。
ほかにも、豚肉、牛肉も、ほとんど食べていない。
好きだった、吉○の牛丼も。

元気に生きたいんだったら、自分の口にする食べ物のことを良く知る必要があることを、
痛い思いをして、僕は知った。
知らないということは、怖いことだ。

まだまだ、堤さんの本『ルポ 貧困大国アメリカ』には、すごいことが書いてある。
豊かといわれている国の中に隠れている、多くの悲惨な現実が。
この本、ほんとうに多くの人に読んでほしい、お勧めの本です。

アメリカが豊かな国という思い込みは、『強いもの(ひと)だけ』が享受できる豊かさなんですね。
by cafe_delmar | 2008-07-17 06:29 | デルマー前:波情報