人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ
病室の窓から見た風景
7:00am・・・・今日の波/ひざモモ・くもり

月曜から水曜まで、大阪に戻ってきた。
市内の阪神高速松原線を車で移動していると、必ず見える建物がある。
そのビルを見るたびに、思い出すこと。

今から約11年前、僕はすぐ近くの動物園がよく見える10階の病室で、
冬の薄暗い天気を眺めながら、
これからどうやって生きていくかを考えていた。

その年は僕にとって、人生で一番きつい年だった。
勤めていた会社の業績が急に悪くなり、大幅な賃金カットの末に、リストラの同然の退職。
その後、知人と一緒に始めた仕事もうまくいかず解散。
どうしようかと思っていたところで、激痛のため、緊急入院。
そして、手術。
それから、大学病院へ転院し、クローン病という、初めて聞く病名を医師から告げられた。
しかも、治療薬がない「難病」と説明を受けた。
すぐに、チューブを鎖骨の所に入れられ、約一月間、点滴から栄養剤を入れるだけで、
一切食事をとることができなかった。
このとき、人間口から食べなくてもいけるもんだと気がついた。
その後、何とか少し回復し退院。

しかし、それからが大変だった。
すぐに仕事は見つからないし、身体も手術の副作用で以前のようには動けない。
『ああ、これからどうやって生きていこうかな』と思ったが、
いや違う、どういう死に方をするかを考えた。(自殺ではなく)
自分の死に方ぐらい、自分で決めることができる生き方をしようと考えた。
それが僕のそれまでのバカな生き方を反省する原点になった。
病気になって、やっと自分のバカさに気づいた。
すべての原因は、だれでもない、自分なんだと。

それから、いろいろな人との出会いや協力と援助、たくさんの本を読むことで、
自分の夢に向かって、一歩一歩進むことができるようになりました。
その夢の実現に向けて、すごく大きなヒントや夢を与えてくれた人が、
栢野克己さん。
10月に栢野さんが出版したばかりの著書『弱者の戦略』(経済界)は、
栢野さん自身の経験(多くの転職・起業に失敗。うつ病5回・借金1億・
自殺未遂)など、その後、本の出版を機に、年間100回の講演活動、
零細企業の経営コンサルタント、ビジネス書のベストセラー出版など。
人には、ふつう話せないようなことまで詳しく公開し、どうやって人生を逆転できたかを
正直に書いています。
また、個人的にも親交のあった健康通販の大手『やずや』・「ラーメンの一風堂」の創業者の
苦労話なども詳しく出てきて、すごく面白い。

自分の人生を少しでも変えたい人、『弱者の戦略』読んでみてください。
一冊の本が、大きな力を与えてくれるときがあります。

『人はふだん、日々の仕事に追われ、将来の夢や目標・目的はついつい忘れる。
が、多くの識者も言うように、「緊急ではないが重要なこと」が一番大事だ。

夢が叶わないのは、夢を忘れるから

夢は、常にあなたのそばに置いてあげて欲しい』
                              (弱者の戦略より)
by cafe_delmar | 2008-11-13 07:44 | デルマー前:波情報